未だもって受け入れがたい。
私ごときが清志郎さんを語るなど恐れ多いですが、影響を受けた一人として書かせていただきます。
清志郎さんがRCや「い・け・な・いルージュマジック」で世間を席巻していた頃、僕は小学生でした。当時中学生だった兄が聞いていたRCのライブ盤を聞きかじり、テレビの歌番組でけばけばしいルックスながらも清らかなオーラを放っていた清志郎さんの姿が目に焼き付いています。清志郎さんの訃報に矢野顕子さんが「心の美しさが歌に表れている人でした」といった内容のコメントを出されてましたが、子供だった僕にはその清志郎さんの「心の美しさ」が響いたんでしょうね。声質の素晴らしさもありますが、聞き手の深い部分に訴えかける何かをお持ちだったと思います。
僕は清志郎さんに歌詞の書き方を学びました。もちろん直接学んだわけでなく、RCのレコードを聴いて一方的に学んだという意味です。韻の踏み方、日本語のビートの乗せ方、日本語の発音の生かし方、比喩的表現、ダブル(トリプル)ミーニング、感情や風景の切り取り方、対象に踏み込みすぎない表現をすることでよりいっそう歌の世界に幅と広がりを持たせる技法、そしてなによりも愛と真摯に前向きな姿勢。
日本のポピュラーミュージックに多大で美しい影響を与えた、とても重要な人物を亡くしてしまったと悔やんでなりません。まさに巨星落つ。
心よりご冥福をお祈りいたします。
清志郎さんがいなけりゃ夜は暗い。春の日差しの中も、とても暗い。
